冬によく訪れる新潟県の豪雪エリアで、里山を活かした“世界最大級の芸術祭”が3年に1度行われていると知りました。自然を活かしたアートを見るだけでなく体感できるとのことです。冬に購入した一眼ミラーレスを活躍させたいと思っていたので、多くのアートを鑑賞・撮影できるよう1泊2日で堪能する旅に行ってきました。

■3年に1度! 大地の芸術祭とは

3年に1度開催されている大地の芸術祭に初めて参加!

 大地の芸術祭は、3年に1度開催される世界最大級の国際芸術祭で、アートによる地域づくりとして世界からも注目されています。過疎高齢化の進む豪雪地、新潟県の越後妻有地域が舞台です。農業を通して大地と関わってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残る地域で、1年を通して自然の中に作品が展示されています。

 アートというと美術館に作品が並んでいることをイメージしますが、大地の芸術祭では自然を大きく活用した野外の作品も少なくありません。廃校や空き家、トンネルを丸ごと活用した作品など、地域を活かして生まれた作品が春から秋にかけて約300点も目にすることができます。

 作品が多く、日帰りでは足りないのでたっぷりと堪能しようと泊まりで行く計画を立てました。人気スポットである清津峡も展示アートのひとつ。現在、清津峡は予約が必須であり、午前中がいいとのことで2日目の朝イチに予約を入れます。

■ まつだい「農舞台」や松代城と里山をめぐる

まつだい「農舞台」フィールドアートミュージアム入り口「ゲロンパ大合唱」

 松代地区にあるまつだい「農舞台」フィールドアートミュージアムへ。山を切り開き、川の流れを変えて田んぼを耕し、地滑りの跡地に植林してきたこのエリア。農と暮らし、そして現代アートがミックスされた作品がずらりと並びます。「花咲ける妻有」「関係ー黒板の教室」「棚田」など多くの作品を鑑賞することができます。

「樂聚第」松代城はフロアで表情を変える

 「農舞台」から山側に約2km上がると松代城があります。外から見ると普通の城。しかし、足を一歩踏み入れると現代アートの世界が広がっています。3フロアあるのですが、各フロアとも違います。1階「憧れの眺望」は、白と黒の世界でいかにも現代アート。2階は黄金の茶室「樂聚第」。3階は外の空気と光が入る「脱皮する家」。近づいてみたり、遠ざかってみたり、いろんな角度からの写真撮影が楽しめました。