■のれんの町 勝山町並み保存地区

静かなたたずまいの勝山町並み保存地区(撮影:藤田勝久)

 神庭の滝から南に4km、旭川を下流へ進んでいくと、小さな盆地が開けてくる。かつて山陽と山陰を結んだ出雲街道の宿場町として栄えた「勝山」の町並みだ。石畳風の通り、白壁の土蔵、格子窓の商家などが旅情をかき立てる。

古い町並みを彩るさまざまなのれん(撮影:藤田勝久)

 一帯は、岡山県で最初に「町並み保存地区」に指定されたエリア。現在では「のれんの町」を標榜しており、商店や民家のあちこちでさまざまな模様ののれんが掲げられている。

 地区の北側には、岡山県北部の住民御用達の日本酒「御前酒」の蔵元「辻本店」がある。岡山県初の女性杜氏がいることでも著名。他にも雑貨店やカフェなどがあるので、思い思いに町歩きを楽しんでほしい。

●勝山街並み保存地区

所在地 岡山県真庭市勝山137(無料休憩所・顆山亭)

滔々と流れる旭川(撮影:藤田勝久)

 旭川上流に点在する魅力的な水の風景。それぞれのスポットは決して規模は大きくないが、蒜山高原など有名観光地に負けない魅力を抱える。車なら1日で十分回れるので、ドライブがてら探訪してはいかがだろうか。