■白馬五竜テレキャビンを使用したルート

 山麓とおみ駅から山頂アルプス平駅までの約2kmを8分ほどで結ぶ眺望満点の8人乗りゴンドラリフト「テレキャビン」。標高1,515mの終点には白馬五竜高山植物園が広がり、観光客も多い。終点駅の屋上は展望スペースになっていて、白馬の街並みが一望できる。

営業時間:8:15 ~ 16:30 料金:大人往復 2000円

●ルート8:五竜岳(ごりゅうだけ) 遠見尾根をたどり岩場を登る

[山行ナビ]
1泊2日
アルプス平-五竜山荘(泊)-五竜岳(往復)
歩行時間 
1日目:6時間
2日目:5時間
体力 ★★★★★ | 技術 ★★★★☆

 頂上付近はゴツゴツとした岩に覆われ、男性的な風貌の五竜岳。後立山連峰の中ほどに位置する。百名山の一座であり、南北に連なる稜線上の登山道を辿って登頂する縦走登山の魅力にも溢れる山。1日目は五竜山荘まで長大な遠見尾根を登る。途中からは展望が開け、高度を上げるごとに五竜岳の雄姿が迫ってくる。宿泊地の五竜山荘は稜線上にあるため、景色に優れる。

山頂付近より見下ろす後立山連峰の主稜線。稜線のの東側、長大な遠見尾根は雲の中だ

稜線上に建つ五竜山荘。収容人数250人と大規模。小屋から山頂までは1時間ほど 
小屋の目の前にはテント場がある。この場所からの眺めも絶景

 2日目は山肌をトラバースする様に登って五竜岳へ。岩場は鎖が設置されている箇所もある。慌てず慎重に歩みを進める。すれ違いが難しい場所もあるので、目線を上げて早めに予測、安全な場所で待機して譲り合うことが肝心だ。

●ルート9:小遠見山(ことうみやま) パノラマの山並みと氷河も見える遠見尾根の展望台

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日帰り
アルプス平-小遠見山(往復)
歩行時間:3時間
体力 ★★☆☆☆ | 技術 ★☆☆☆☆

 標高1,526mのアルプス平駅から標高2,007mの小遠見山を目指すルート。見どころは「白馬五竜高山植物園」と眺望360度の地蔵ケルン、そして山頂からは五竜岳をはじめとした北アルプスの大景観が味わえることだ。標高1,515mにある高山植物園は、6月中旬から10月まで300種類の花が次々と咲き、季節ごとに変化を楽しめる。

 小遠見山への道のりは急な登りを一気に詰める。およそ2時間、踏ん張って登ると小遠見山に到着。山頂から延びる遠見尾根の先に、五竜岳、白馬岳、鹿島ヶ槍ヶ岳の稜線が一望できる。小遠見山までの登山道は階段などで整備されているので歩きやすい。子どもや登山初級者でもチャレンジしやすい山となっている。ただし、夏の盛期は暑さが厳しい時も多いので、熱中症には用心して。

写真に収まりきらないほどの広大なパノラマが広がる。長野県初の氷河認定されたカクネ里もよく見える

ゴンドラキャビンを降りると、白馬五竜高山植物園が広がる