●【CHECK!】涸沢カールでのんびりと景色を楽しむ
涸沢カールには山小屋が2つ、テン場が1つある。どちらもテラスからの眺めが素晴らしく、余裕があるならハシゴしてどちらも楽しみたい。
涸沢ヒュッテからは、ゴツゴツとした岩稜が連なる北尾根と前穂高岳。標高3,190m で日本第三位の奥穂高岳、涸沢槍が目立つ涸沢岳、そして、北穂高岳までがパノラマになって視界に入る。
一段高い位置にある涸沢小屋からは、前穂高岳や奥穂高岳の見える角度も変わって高度感が増し、カール内やカラフルなテントが立ち並ぶ様子を見下ろすことができる。
紅葉のシーズンは白い岩肌と赤黄に色づいた草木のコントラストが人気で、テン場は数百のテントで埋め尽くされるほど。テント越しに見る穂高連峰もまた絶景なのだ。小屋泊は予約を推奨している。
●おすすめ山行プラン
上高地へは沢渡からバスに乗ってアクセス。拠点となる涸沢までは上高地を通っていく必要があるので、北穂高岳登山は2泊3日で余裕を持って予定を組みたい。健脚でも最低、1泊2日は必要だ。一日目は上高地に朝到着したら、横尾もしくは涸沢まで行く。翌日早朝に北穂高岳へアタック。その日は急がず、涸沢で1泊もしくは横尾まで下りて、さらに1泊。翌朝ゆっくりと下山しよう。
せっかく涸沢に来たならば、穂高連峰の懐に抱かれて山を満喫するのをおすすめしたい。天気が良ければ涸沢カールの上に広がる満天の星や、穂高連峰を真っ赤に染める朝焼け、モルゲンロードも楽しめるだろう。
●MAP
●山行ナビ
登山口:上高地
歩行時間:16時間30分
高低差:1,602m
標準日程:1泊2日
距離:33.8km
●アクセス
上高地へはマイカー規制のためバスか、タクシーでアクセスする。松本方面からは沢渡(さわんど)、高山方面からは「平湯あかんだな」にマイカーを駐車。
【soto 夏山 2021 より再編集】
※新型コロナウイルス感染症などによる山小屋の営業および登山ルートの状況は、最新のものを確認してください。