■住民の注意や、サイレン・警告にはすぐに従う
周辺住民の注意や、サイレン・警告にはすぐに従う必要がある。多くの河川では上流にダムがあり、決壊しないよう放水を行っている。そのため、雨が降ったときは、短時間で水位が上昇する場合がある。
他にも雨や台風でも水位は上昇するため、警告には従おう。また、その地域独特の水位の増え方があるため、周辺住民に避難するように言われたら素直に従おう。
1999年の玄倉川水難事故では、住民やダム管理職員、警察官の警告にも関わらず、中州に残っていた会社員とその妻、子どもたち含む18人がダムの放流による増水によって流された。「住民の注意やサイレン、警告にはすぐ従う」これが鉄則だ。
■水がある所は常に危険と隣り合わせ
平地以上に、水場は季節や時間によってその姿を大きく変える。一見安全に見えても、数分後には大きく姿を変えてしまうのが、水場の恐ろしさだ。
常に周囲の状況に気を配り、サイレンや警告、地域住民のアドバイスは素直に従う。すぐに避難できる場所を選択し、危険だと感じたらすぐに避難行動をできる準備をしておくことが、河川でアウトドアを楽しむためには最も必要なのだ。
●参考サイト
・政府広報オンライン「水の事故、山の事故を防いで海、川、山を安全に楽しむために」
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201407/3.htm
・NHKforSchool「曲がった川の内側と外側の違い」
https://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005301084_00000
・都賀川水難事故調査について
https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/ndic/bunkakai/fujita2008.pdf
・河川地形学的視点から見た玄倉川キャンプ水難事故-現地見学会報告と提言-