■この夏は上高地トレッキングに行って涸沢カールならではの絶景を楽しもう

 涸沢カールには多くの登山客が訪れる。夜のテント場では色とりどりのテントがぼんやり光る幻想的な風景を眺めることができるのが、涸沢カールならではの楽しみだ。繁忙期には1000張り以上のテントが並ぶとのこと。

夜は色とりどりのテントの灯りがぼんやりと光る(撮影:伏見みう)

 また、早朝には天気が良ければ「モルゲンロート」と呼ばれる神秘的な景色を眺めることができる。モルゲンロートとは、ドイツ語で「朝焼け」を意味し、登山では朝日に照らされた山々が真っ赤に染まる現象を指す。迫力のある穂高連峰の山々が真っ赤に染まっていく様は圧巻の一言。多くの登山客がこのモルゲンロートを眺めてため息をついている。

北アルプスにある涸沢カールは多くの登山客で賑わっている(撮影:伏見みう)

 そんな絶景が楽しめる涸沢カールへの上高地トレッキング。初心者でもゆっくり休憩をとりながら時間をかければ、涸沢カールへ辿り着くのはそこまで難しくないが、山岳事故が毎年起こる場所でもある。安全にトレッキングを楽しむために服装や持ち物、アクセス方法をしっかり確認し、必ず登山届けを提出するように。

 また、山の天気は変わりやすいので天候や体調にも気を配り、無理せずときには撤退する、途中の山小屋で休憩するなどの判断も大切だ。無理なく安全に、場合によっては次のチャンスへ思いを馳せながら、北アルプスが誇る大絶景を楽しみながらトレッキング計画を立てよう。

 

【上高地バスターミナルへのアクセス】
 ・中央自動車道松本ICより約50分。マイカー規制のため、沢渡(さわんど)駐車場からバスに乗り換え。周辺には駐車場が点在しており、沢渡駐車場は営業期間4月17日〜11月15日で、駐車料金は1日700円、駐車台数約2000台。
 ・沢渡駐車場からシャトルバスに乗り換え、上高地バスターミナルへ。15分〜20分間隔で運行しており、所要時間は約30分で片道運賃1300円。

■【MAP】さわんどバスターミナル