■本谷橋から一気に標高を上げて涸沢カールへ

本谷橋からは急登や狭い道が続くので、気を引き締めて進もう(撮影:伏見みう)

 本谷橋からは一気に標高を680m上げて涸沢カールへ進む。ここからの道は急なだけでなく、ガレ場や狭い道が続くので、気を引き締めて適度に休憩をとりながら注意して歩こう。涸沢カールまで約2時間、踏ん張りながら歩くと開けた場所が見えてくる。

 ここには山小屋が2軒と広大なテント場があり、多くの登山客で賑わっている。この場所こそが、岳人の聖地である涸沢カール。上高地から片道6時間強かかるので、山小屋かテント場、それぞれのスタイルに合わせて宿泊してゆっくり体を休めよう。

涸沢カールにある山小屋とテント場(撮影:伏見みう)

【山小屋情報】
 ・涸沢ヒュッテ
  山小屋泊:1泊2食付き1万3000円、素泊まり9000円。完全予約制でコロナ対策のためマスクを着用し、安全のため16時までに小屋に到着できるよう計画を立てること。
  テント泊:14時から17時までの間に涸沢ヒュッテでキャンプ届けを提出(先着順で予約不可)。大人2000円。
 ・涸沢小屋
  山小屋泊:1泊2食付1万3000円、素泊まり9000円。完全予約制でコロナ対策のためマスクを着用し、安全のため16時までに小屋に到着できるよう計画を立てること。

涸沢ヒュッテ: https://karasawa-hyutte.com/

涸沢小屋 :https://karasawagoya.com/index.html

■涸沢カールで絶景と山小屋グルメを楽しもう

涸沢カールから望む北アルプスの山々(撮影:伏見みう)

 涸沢カールからは、周囲に穂高連峰の山々、遠くに北アルプスの山々が広がり、絶景を楽しむことができる。眼前に広がる風景だけでなく、山小屋グルメで登山の疲れを癒せるのが嬉しいところ。ゆっくり景色を眺めながら食べる温かい食事は格別の一言。コロナ対策のため、テント泊の登山客には食事提供をしてないことがあるので、山小屋の公式HPで事前に確認しておこう。

 筆者は北アルプスの山々をバックに、仲間とおでんやビールに舌鼓を打ち、至福のひとときを過ごした。また、山では翌日の歩行に影響のないよう、アルコールは適量にしておくことが大事である。

山小屋グルメで登山の疲れを癒そう(撮影:伏見みう)
穂高連峰をバックにビールで乾杯する至福のひととき(撮影:伏見みう)