これまでに数多くの海釣り用のルアーや仕掛けを販売してきているダイソーから、注目の釣り用品が新たに追加された。それは、釣り用ルアーの「スプーン」だ。
スプーンといえば、渓流釣りや管理釣り場(エリアトラウト)でのメインルアーの一つである。今回は、ダイソーのスプーンを実際に購入し、果たして本当に釣れるのかを実釣にて検証してみた。
■スプーンの商品概要
実釣の前にスプーンの詳細をチェックした。まずは価格である。一般的なスプーンが一つ300〜500円程度するのに対し、こちらのスプーンは一つで100円と、非常に手頃な価格で入手できるのがうれしいポイントだ。
サイズは1gと1.8gの2通りをラインアップしている。通常、管理釣り場では1.5〜2.0gのスプーンを主に用い、魚の活性や環境などに応じて1g程度の軽量なスプーンを使う場合がある。そのため、このラインアップは釣り場の状況に柔軟に対応できるといえるだろう。
カラーリングは、からし・シルバーカラー・オリーブ・ゴールドカラーの4種類。管理釣り場ではスタンダードな色を採用しているので癖がなく、誰でも使いやすそうな印象だ。
続いて、スプーンの各部分を細かくチェックした。スプーン本体を私物のメーカー品と比較したのが上の写真である。どちらもメーカー品と同等のサイズだった。カラーリングは、塗りムラや塗装されていない箇所がわずかに見られたが、そこまで釣りに影響するほどではなさそうだ。むしろこの価格でこれほど綺麗に塗装されていることに驚きである。
スプリットリングに加工の粗さは見られず、市販のメーカー品のように綺麗だった。フックの取り外しは、力を必要とせずスムーズに行える。
フック(釣り針)には魚の口が外れにくいようにするための「カエシ」がついていた。なお、管理釣り場ではカエシなしのバーブレスフックを使うのが一般的なので、使用前にペンチなどでカエシの部分を潰しておくことを推奨する。
ここで気になったのは、釣果に大きく影響する重要なポイントである針先だ。スプーンに付属している針先の加工が甘く、メーカー品と比較すると先端部が尖っていなかった。
■実際に管理釣り場で実釣してみた
ダイソーのスプーンを持参し、実際に管理釣り場で実釣検証を行った。ひらひらと左右に揺れるアクションは、メーカー品と比べると控えめだったものの、魚の反応は良好。
1投目から多くの魚が興味を示し、スプーンの後を追ってくる様子が観察できた。何投目かで最初の1匹を釣り上げることに成功。体長約25cmと小型のニジマスだったが、体のサイズからは想像できないほどパワフルな引きで楽しませてくれた。その後も、ダイソーのスプーンを使用してコンスタントに魚を釣り続けられた。