■「西上州のドロミテ」とも呼ばれる絶景
関東百名山と群馬百名山にも選出されている1,265mの山頂は、切り立った岩の上なので高度感が抜群。振り返ると、南牧村の集落がミニチュアのように見えます。両神、雲取、甲武信などに加えて、反対側には烏帽子状の山頂が目印の荒船山の奥に、浅間山の姿も確認できるでしょう。
「西上州のドロミテ」という通称はちょっと大袈裟かなあ、とは思いますが、迫力のあるとてもいい景色であることには違いありません。
山頂から先は下り基調で、痩せた稜線を進みます。地図上には「鎖数連」、「ジャンダルム」と記載されている箇所なので気が引き締まるところですが、両サイドが切り立った馬の背が数カ所ある程度で、まあ特に技術的に難しい箇所はありませんでした。景色の良さに気を取られて足元が疎かにならないように、集中して歩きたいところです。
山頂から威怒牟畿不動への下降点までは、約1時間ほど。下降点周辺の森は非常に美しいので、ぜひ新緑や紅葉の時期にのんびりと訪れてみてください。