■もう1つのハイライト「威怒牟畿不動」へ

50mほどの高さから霧のような滝が落ちてくる

 あとはスタート地点まで下りれば終わり、ではないのが、このルートのいいところ。

 緩い下りの先に待ち構える威怒牟畿不動は、もう1つのハイライトです。ちなみに、「イヌムキフドウ」と読みます。これは、杉並木の中に突如現れる巨大な岩壁に作られた木造のお堂に祀られたお不動様のこと。もう名前が、すごく強そうな不動明王だなあ。

 岩の上からは、霧状に滝が降り注ぎ、あたり一面が幻想的な雰囲気に包まれていました。かつては、滝行で多くの人が訪れたというのも納得です。

こんなクラシックな看板も残っている

 あとは滑りやすい下り道に注意しながら、駐車場まで下りれば約4時間の山歩きは終了です。

 下山後は、下仁田駅周辺まで戻ると食事の選択肢が増えます。個人的には、駅前にある「コロムビア」のすき焼きがイチオシ。西上州の山は、帰りにここのすき焼きを食べたいがために登ると言っても過言ではありません。お試しあれ。