■金山彦神社
悠久の館から野尻川を少し上流に向かって歩くと、すぐに金山彦神社(かなやまひこ)の看板が見えてくる。神社にある由来記の写しによると、源満仲(みなもとのみつなか)こと多田満仲が社の修繕をしたこともあるとのこと。
多田満仲は清和源氏二代目で、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に出てくる源頼朝の祖先である。多田満仲の本拠地である多田荘から多田銀銅山は目と鼻の先だ。源氏からの厚い保護があったこともうかがえる。
■青木間歩で坑道探検
青木間歩(あおきまぶ)は、多田銀銅山遺跡の中で唯一、中を見学できる坑道である。「間歩」とは江戸時代の坑道の呼び名だ。入場料は無料。
青木間歩の入口に近づくと、坑道から冷気がふわっと漂ってくる。暑い季節にはたまらなく気持ちがいい。坑道入口にはヘルメットが準備されている。ちょっとした冒険気分が味わえるスポットだ。