■根気よく、カラマツの枝先を捜索してみよう

おーい、どこだー

 この雌花を見つけるのが、なかなか難しい!

 取材時は枝先に目を凝らしながら、1日中山を歩き回って、見つかったのはたった1つのみ。毎年同じ場所、同じ時期、同じ株に咲くとは限らないため、出会うにはタイミングと情報が重要となる。

 とはいえ、何気なく歩いていたら、いきなりたくさん見つかることもあるのが、山の花探しの難しく、楽しい部分でもある。

昨年の松ぼっくりも足元に落ちていた

 現在、日本で見られるカラマツは人為的に植えられたものも多い。戦後、標高が高くスギが育ちづらい火山性の痩せ地や湿原の周辺でも比較的育ちやすいカラマツは、広く造林に使われたのだ。天然林は浅間山や草津白根、奥日光、日本アルプスなど、1,000〜2,800mほどの標高の高い山地で姿を見られる。

 人工林と天然林の見分け方は、株個体ではなく、何歩か引いて林全体を眺めてみるとわかりやすい。カラマツが整然と綺麗に整列して並んでいたら、それは人工林だ。花がつくのは、人工、天然の差はなく、雄花も雌花も同じ株に咲く。

 指先ほどの小さな花だが、見つけられた時の感動はひとしお。ぜひ、根気よく探してみてほしい。

あなたが好きなのは秋のカラマツ?
それとも、春の花のカラマツ?