■「但馬の王」眠る最大級の円墳

「但馬の王」が眠る近畿最大級の円墳「茶すり山古墳」。頂上部のテラスから朝来市内が一望できる(写真提供:朝来市観光協会)

 兵庫県は遺跡が多く、その数は全国2位の約2万9000カ所。朝来市の国の史跡「茶すり山古墳」もその一つ。2001~02年の調査で、直径約90m、高さ約18mと近畿地方最大級の円墳であることが判明した。出土品から畿内の有力者の中でも、限られた大有力者しか持っていなかったとされる鉄製武器や武具が見つかっており、但馬全体を治めた「但馬の王」のものと考えられている。古墳は立ち入り可能で、頂上部はテラスとして市内の眺望が楽しめ、天空の城も眺められる。

■キャンプブームの中、グランピングで味わえる但馬牛

優雅にグランピングが楽しめるドームテント(写真提供:カフェ&アウトドア フジファーム)

 但馬のグルメといえば「但馬牛」。「天空の城」と合わせた、夢のタッグを堪能できるのが朝来市観光の魅力だ。近年のキャンプブームに乗って、星空観賞が楽しめるグランピング施設が地元レジャーとして定着し始め、次々に「但馬牛バーベキュープラン」などを打ち出している。

朝来市では「但馬牛」が味わえるグランピングプランが定着(写真提供:カフェ&アウトドア フジファーム)