■ゆったりとした時間を満喫!

オーシャンビューを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせる(写真:佐藤麦)

 商船三井フェリー「さんふらわあ」の運航ダイヤは、「大洗港」を夜19:45に出港する夕方便と、深夜01:45に出港する深夜便がある。首都圏からは1時間半ほどの距離のため、スケジュールを調整して、仕事終わりに旅へ出かけるのも楽しい。車と一緒に乗船、船内に駐車した後は「苫小牧港」まで約18時間の船旅だ。運転や日常の喧騒から開放され、船内でゆったりとした時間を過ごそう! 

 約18時間の船旅と聞くと、少し長く感じる方もいるかもしれない。旅のスケジュールに余裕がない場合は、飛行機を利用したコテージ泊やギアレンタル利用なども選択肢にあがるだろう。とはいえ、夕方便を利用すれば、船内で眠っている間に目的地はすぐそこ!  スケジュールの組み方次第で、時間を有効に活用できる。

 出港や入港の際には、少しずつ遠くなっていく港を甲板から眺めるのも楽しみのひとつ。そして、いざフェリーが海に出ると、携帯の電波も不安定に。デジタルデトックスを味わうのもよいが、出港前に動画や電子書籍をダウンロードしておくことも、おすすめしたい。

■ホテルライクな船内!

船内レストランのラーメン。バイキングや売店なども充実している(写真:佐藤麦)

 個性豊かな客室が用意されているフェリーもある。「さんふらわあ」の中でも夕方便の「さんふらわあ さっぽろ/ふらの」では、専用バルコニーを有するラグジュアリーなスイートルームから、仲間同士で和気あいあいと過ごせる大部屋のツーリストルームまでが揃う。個室で他の乗客との距離を十分確保したり、時期によってはリーズナブルに旅を楽しんだりと、目的や予算に合わせて客室を選択しよう。

 船内には、レストランや展望浴場といった施設も完備され、さながら「海上を走るホテル」といったところだろうか。のんびりと旅の予定を立てたり、レストランや展望浴場でオーシャンビューを楽しむのもよいだろう。

 今回、紹介した航路以外にも、フェリーの航路は全国に広がっている。「ゆったりとした時間」や「少しの不便さ」を楽しむマインドを持つキャンパーにとって、フェリー旅は最高のアクティビティになる可能性を秘めている。オーシャンビューを見ながらのんびり移動できるフェリーの旅、ぜひチャレンジしてみてはいかがだろうか。

●大洗港フェリーターミナル(商船三井フェリー)

・住所:茨城県東茨城郡大洗町港中央2
・電話番号:029-267-4133

・ホームページURL  https://www.sunflower.co.jp/