岡山市の路線バスと路面電車の「運賃無料DAY」を利用して、バスを1日乗り継げば、二等三角点はいくつ回ることができるのだろうか、という実験企画の後編。これまで2カ所を探訪。果たして午後からは何カ所巡ることができたのだろうか。

■珍名山「ダンガメ山」から見えた兵庫県の島々

ダンガメ山山頂の看板と二等三角点

 二等三角点があった芥子山から下山し、麓のバス停「西大寺中央クリニック前」に戻った。ここから西大寺バスステーションで乗り継いでさらに東を目指すことにしたが、西大寺より先はバスの本数が少なく、1時間ほど待つことになる。ちょうど昼時だったので、食事をとることにした。

 次に目指す山は、岡山市東南部の無常山(184メートル)。調べると、ダンガメ山という別名があり、地元ではこの名前で通っているらしい。ダンガメ山一帯の山塊は、付近の地域名「邑久(おく)」にちなみ「おくのほそ道アルプス」としてコースが整備されている。

 ダンガメ山南麓にあるバス停「邑久郷東」で下車し、山道に入る。直登するルートがあるらしいのだが見つけることができず、峠まで大回りしてから尾根伝いに登るルートを取ることとした。道標が整備されているが、獣道が多いので迷わないよう注意が必要だ。

ダンガメ山山頂から東を望む。海の向こうに家島諸島が見える

 50分ほどで山頂へ到着。三角点はすぐに発見できた。東を望むと、森林の先に播磨灘が広がっており、採石で白い岩肌の家島諸島(兵庫県姫路市)が見えた。

 ただ、無常山とダンガメ山の由来の手がかりは結局見つけることができなかったので、別の機会で調べることとしたい。