■ルート途中には展望ポイントが多数

梵天岩まで登ると眼下に池塘が点在するのがよく見える

 近藤さんの説明によると、西吾妻山は吾妻連峰で火山活動があった時代のかなり初期に噴火した山で、それが再生して現在の形になっているのだという。つまり、吾妻連峰ができあがる初期にできたかなり古い山ということ。登山ルートはほとんどが木々に覆われた緑豊かなエリアだが、ところどころに大きな岩がゴロゴロとした噴火の面影を残す場所がある。

 「これも長い月日を経ていずれは木の生える森になっていくでしょう」と近藤さんは語る。岩がむき出しになったポイントのひとつである、かもしか展望台や梵天岩も岩がころがる場所にあたり、視界が広く眺望抜群なので休憩するのにちょうどいい。晴れて空気の澄んだ日には飯豊連峰や朝日連峰、月山などの眺望が楽しめる。

■百名山のひとつ、西吾妻山に登頂!

広大な吾妻連峰の最高峰となる西吾妻山。ここがそのピークだ

 その先は天狗岩を通りすぎ、緩やかなアップダウンを繰り返すと、こんもりとした山が見えてくる。これが西吾妻山のピークだ。ここまでくれば、あともうひとのぼりで山頂に到着。山頂は狭く木が視界を覆って展望もないが、山の植物や歴史を聞きながら登ったのでピークを踏みしめたときの感動はひとしおだ。

 ガッツポーズで記念撮影をしたら、今度は少し下った先の西吾妻小屋でトイレ休憩をとる。ここで昼食にしてもいいが、広いスペースがある天狗岩まで登り返して休むことにした。登り終えた西吾妻山を眺めながらゆっくり食事を楽しんだら、あとは来た道を戻ってリフト山頂へと戻るだけ。帰り道は、教えてもらった植物の名を復習しながら歩いたので、わいわい話しているうちにあっという間に下山してしまった。

ルートのあちこちに広い場所があり昼食や休憩に便利

                         衣装協力:カリマーインターナショナル

<おすすめルート>
北望台(天元台スキー場リフト山頂)→カモシカ展望台→梵天岩→西吾妻山→西吾妻小屋→梵天岩→北望台
(所要時間:2時間50分)

 

●2022シーズン「天元台高原」情報  https://www.green.tengendai.jp/

営業期間/ロープウェイロープウェイ 6月11日(土)~10月30日(日) 8:20~17:00
     夏山リフト        6月11日(土)~10月23日(日) 8:30~15:40 ※山頂駅最終15:40
運休日/6月15日(水)、6月22日(水)、6月29日(水)、7月6日(水)、7月13日(水)、8月24日(水)、8月31日(水)、9月14日(水)、10月26日(水) ※荒天による運休あり

乗車料金/ロープウェイ・夏山リフト共通往復:大人 4200円・小人 3100円
アクセス/車:東北中央自動車道・米沢八幡原ICより約30分
    電車:山形新幹線・米沢駅より路線バスで約40分
駐車台数/約300台・無料

 

●MAP「天元台ロープウェイ」

 

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