■悲劇の幼帝をまつる「赤間神宮」

竜宮城を模した楼門が特徴的な赤間神宮

 みもすそ川公園から南西へ約1.5キロのところにある、壇ノ浦の戦いで満6歳(数え8歳)で崩御した安徳天皇をまつる赤間神社。色鮮やかな楼門は、竜宮城を模した建築様式で、関門海峡で命を落とした帝をしのばせるものとなっている。

 ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の『怪談』で有名な「耳なし芳一」の舞台でもあり、境内には芳一像を安置する「芳一堂」がある。平家一門をまつる平家塚、貴重な史料を展示する宝物殿も一見の価値がある。

所在地:山口県下関市阿弥陀寺町4-1
JR下関駅から城下町長府方面行きバスで10分「赤間神宮前」下車すぐ。
開館時間:宝物殿は9:30~16:30
入館料:宝物殿100円

【MAP】赤間神宮周辺

 この他にも下関市内には、宮本武蔵と佐々木小次郎の決闘で有名な巌流島、城下町長府、日清戦争の講和記念館などの歴史スポットが盛りだくさん。市街地にはレトロな洋館が点在している。

 源平合戦だけでなく、さまざまな時代の史跡が残るまちはまさに「歴史の交錯点」。有名な唐戸市場でグルメを堪能しながら、歴史散策を楽しもう。