■高知県「三嶺」(1894m)

三嶺の美しい稜線から剣山を望む

 高知県の最高峰である「三嶺(みうね)」は、笹原に覆われた優美な稜線が特徴の山で、日本二百名山・四国百名山に選ばれている。上で紹介した剣山とつながっているので、稜線歩きを楽しみたい人は縦走もおすすめだ。

 三嶺の山頂まではさまざまな登山コースがあるが、最短で「名頃駐車場」からの往復コースの目安は約5時間30分である。ロープウェイ・リフトは無いので、登山口から山頂まで歩く必要があり、登山者の体力が求められる。

 登山口からはひたすら樹林帯の中を歩くが、危険箇所などはなく、歩きやすい道が続く。標高1500m付近で笹原に囲まれた展望の開けた登山道へと変わり、正面に三嶺の山頂、後ろを振り向くと「剣山」の展望が望める。

三嶺山頂直下の高度感のある登山道

 山頂直下の避難小屋までは道幅が狭く、高度感のある登山道が続くので注意しよう。避難小屋から山頂までの稜線は「天国」にいるかのようのような素晴らしい展望が広がり、「四国で最も美しい山」と呼ばれるのも納得である。