高速道路の途中にあるサービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)。食事、トイレ休憩、忘れていた土産の買い出しなどで重宝するが、とかく通過点となりがちである。

 しかし、実はUターンできるSA、PAが存在することはご存じだろうか。SA、PAに向かい、そのまま折り返して来た道を戻ることができるのだ。

 本州と四国を結ぶ本四架橋では、神戸淡路鳴門道(明石海峡大橋)の淡路SA、瀬戸中央道(瀬戸大橋)の与島PAが該当する。2カ所とも、目的地として遜色ない絶景が自慢だ。大型連休を迎え、この2カ所の魅力を紹介する。

■本州と四国を結ぶ「本四架橋」とは

 本州と四国の間には、3つの自動車道のルートがある。明石海峡大橋、大鳴門橋で神戸と徳島とを結ぶ「神戸淡路鳴門自動車道」、瀬戸大橋で岡山と香川を結ぶ「瀬戸中央自動車道」、そして、広島と愛媛の間に浮かぶ芸予諸島を大小の橋でつなぐ「西瀬戸自動車道(愛称・瀬戸内しまなみ海道)」である。

 淡路SAは神戸淡路鳴門道、与島PAは瀬戸中央道に立地している。ちなみに、この3つの自動車道は「本州四国連絡高速株式会社」が維持管理している。

■大きな観覧車がシンボル ~ 淡路SA

大きな観覧車がシンボルの淡路サービスエリア(写真提供:JBハイウェイサービス(株)

 淡路SAは淡路島の北端、明石海峡大橋の淡路島側の付け根にある。上りSAと下りSAに加え、淡路ハイウェイオアシスがあり、上りと下りはハイウェイオアシスを介して行き来ができる。

 また、ETC車は一般道から淡路北スマートICを利用し、ハイウェイオアシスを経由し、淡路SA上りと下りを利用できる。

 シンボルは、下りSAにある大きな観覧車。1周約15分。海抜135メートルの高さから、すぐそばの明石海峡大橋はもちろん、神戸空港を見通すこともできる。

 夜は、大橋のライトアップも楽しめる。記念日の場合はいつもと違う色になる場合もあり、大型連休も普段では見ることのできない点灯パターンが灯される予定だ。

 上下線ともにレストラン、フードコート、売店などを完備。ハイウェイオアシスは兵庫県立淡路島公園に併設されており、レストランや物産店のほかに芝生広場や遊具がある。

●大観覧車

所在地:兵庫県淡路市岩屋2568
営業時間:午前9時~午後9時(最終乗車:午後8時45分)
利用料金:一般600円(3歳以上有料)
※フードコート、売店は24時間営業。レストラン等、その他の飲食店の営業時間は店舗により異なる。