■鎌倉幕府の鬼門にある熊野神社
朝夷奈切通を歩いて峠の上の方までいくと、山奥にひっそりと佇む熊野神社への分岐がある。この熊野神社は「鎌倉で一番アクセスしにくい神社」と言われており、朝夷奈切通を整備する際に、鎌倉幕府を守護するために建立された。この神社は鎌倉幕府の鬼門である北東に位置し、切通を歩いて約20分ほどで分岐の看板が見えてくるので、ぜひ訪れてみてほしい。
熊野神社は、入口からも少し林道を歩かないと辿り着けない。鳥居をくぐって石段を登ると、熊野神社本殿につく。神社は無人で、静寂な空気に包まれており、まさに秘境の神社と言える。
数百年の間、鎌倉を守り続けているこの神社を訪れ、鳥や虫の声を聞きながら歴史に思いを馳せるのもいいだろう。
熊野神社へのアクセス:
JR「鎌倉駅」東口バス乗り場から十二所方面行きで「十二所神社」下車徒歩約30分
■鎌倉歴史ハイキング
朝夷奈切通入り口の分岐を右に行けば、NHK大河の最新話で討たれた上総介広常の館があったといわれている十二所果樹園(じゅうにそかじゅえん)がある。
鎌倉の観光といえば鶴岡八幡宮が有名だが、バスに乗って朝夷奈切通に行き、鎌倉幕府の重要な御家人の足跡を辿りながら、歴史ハイキングを楽しんでみてはいかがだろう。