今回紹介するコースは、川や池、滝などの水に関するおすすめポイントが盛りだくさんのヒーリングトレイル。至るところに、森林浴ポイントも点在しています。

 しかも、コースがある里山「河内飯盛山」の入り口までは、JR四條畷駅(しじょうなわてえき)から駆け足でわずか10分。自然の中には興味深い歴史の痕跡もギュッと凝縮されています。コースをラップさせながら、「里山“レキシ”アドベンチャートレイル」をご紹介していきたいと思います!

■四條畷駅近く、自然溢れる山中に人工物が残るわけ

 J R学研都市線「四條畷駅」東口を出て、四條畷神社を抜け、権現川沿いの「権現川ハイキングコース」に進みます。ここからスタートするのが、住宅街を通らずに自然と歴史を感じながら走れるおすすめのルートです。

 その昔(大正7年頃)、権現川沿いには水車が10機以上も設置され、そのパワーは石を砕くほどの力だったそうです。ここでは菜種油や製粉などを作る会社の工場があり、山側にも工場跡らしき痕跡や朽ちた構造物を発見することができます。

山肌に異質な人工物が至るところに見れる

 今は静かな川沿いの道だが、昔は多くの人がここを行き交っていたそう。生駒山系の中でも、過去と現在の風景のギャップの激しさは5本の指に入ると思います。手付かずの自然が残るトレイルだからこそ、近代史に想いを馳せながら、そのギャップを楽しんでみましょう。

 この地には、竜伝説の逸話や竜に因んだ地名が多く残されています。この竜伝説の話は、またの機会に譲るとして、ルートの紹介を続けていきますね。

舗装路から急に現れる地道の短い急登