福島県、新潟県、群馬県にまたがる尾瀬湿原。日本百景にも登録されており、湿原特有の絶景や水芭蕉の花が有名で、尾瀬沼ハイキングだけでなく、至仏山(しぶつさん:標高2228m)や燧ヶ岳(ひうちがたけ:標高2356 m)への登山も人気で、毎年多くの人が訪れている。
尾瀬湿原は豪雪地帯であり、10月後半から山小屋などの各施設が閉鎖する。また、雪が深いこと、至仏山を構成する蛇紋岩(じゃもんがん)が風化に弱く、植生保護が必要なことから、尾瀬至仏山の登山は7月から10月末までしか楽しめない。
しかし、残雪期の4月末ごろからゴールデンウィーク終了までの約2週間の間だけ、期間限定ルートで残雪期の至仏山登山が楽しめるのだ。残雪期の至仏山は緩やかな傾斜が続き、十分な注意を払えば危険と思われる場所も少ないので、雪山ハイキングデビューにもうってつけだ。
今回はゴールデンウィーク限定ルートで楽しめる残雪期の尾瀬至仏山の雪山ハイキングの魅力を紹介していこう。