■マナーその2 登山届を提出・共有する

登山口にある登山ポストは用紙切れに注意(写真:Mountain DC)

 登山をするときには必ず「登山届」を提出しよう。山の中では携帯の電波が通じないことが多く、万が一足を踏み外して「滑落」や「道迷い」をしてしまった場合に、捜索するための重要な情報源の一つとして「登山届」が活用されるからだ。

 また、登山計画を家族や知人と「共有」しておくことも大切。なぜなら、山で遭難したことに誰かが気づいて捜索依頼をしなければ、警察が登山届の情報を得て救助に動くこともないからだ。

 登山では、山の難易度に関係なく、一瞬の油断で滑落や道迷いのリスクがある。自分の身を守るため、周りの人を心配させないためにも、登山届の提出・共有は徹底しておこう。

 登山届の提出方法は、登山口のポストに投函するのが一般的。その他に、管轄の警察署に郵送・FAXする方法や、インターネット(おすすめは「コンパス」というサイト)で提出する方法がある。

 また、万が一遭難してしまい救助を要請した場合、多額の遭難救助費用が請求されることも。当日に加入できる1日掛け捨てプランなどもあるので、山岳保険にも加入しておくとより安心である。