静岡県静岡市に鎮座する竜爪山(りゅうそうさん)。1051mの薬師岳と1040mの文殊岳からなるこの里山は、初心者や子連れでも気軽に登れる、地元で親しまれているハイキングスポットである。

 今回はこの竜爪山のハイキングコースや、道中で運がよければ見られる「霜の花」の紹介をしていこう。

■竜爪山のハイキングコース

 竜爪山のハイキングコースはいくつかあるが、今回は往復3時間程度で楽しめる「穂積神社(ほづみじんじゃ)」を起点とするコースを紹介する。

 穂積神社にはJR静岡駅から「則沢(そくさわ)」行きの静鉄バス「則沢」行きに乗り、45分ほどで到着する「平山」で降車してアクセスできる(料金は540円)。トイレやベンチがあるので、この穂積神社で準備を整え、約1時間かけて1051m地点の薬師岳を目指す。

薬師岳へ続くハイキングコース難所は少なく、歩きやすい道が続く

 ハイキングシューズを履いて水と行動食を持って山頂へ。ハイキングコースは岩場や鎖場、急勾配など難所はなく、歩きやすい道が続くので初心者や子連れでも気軽に登ることができる。道中は看板が多いので、気をつけていれば迷う心配もないだろう。

林に囲まれた1つ目の山頂、薬師岳

 林に囲まれた尾根道に出れば、薬師岳まであとわずか。残念ながら薬師岳山頂からの眺望はない。山頂からの景色は、ここからさらに林の中の尾根道を30分ほど歩いていける2つ目の山頂、文殊岳までお預けだ。

林に囲まれた尾根道を歩いて文殊岳へ
文殊岳から駿河湾と伊豆半島を臨む
振り返ると富士山もきれいに眺められる

 文殊岳にはベンチとテーブルが置いてあるので休憩にうってつけ。登山客はここで駿河湾と富士山の絶景を眺めながら、昼食や間食を楽しんでいる。

 駿河湾と富士山を同時に眺められるのが、静岡のよいところ。往復約3時間で楽しめるので、静岡に来る機会があればぜひ、竜爪山ハイキングを楽しんでほしい。