■競技中のモグモグタイムはよくある光景?

 目黒「試合時間は約2時間30分と長いことも理由の一つとしてはありますが、スイーパーのハードな動きやスキップは作戦の組み立てで体力の消耗はもちろん、脳も疲労します。つまり、ハーフタイムで食べ物を摂ることは、回復の意味があります。さらには、チームによってはイチゴなど好きな食べ物を用意することで、気持ちを整える面も持ち合わせています。」

■なぜ日本代表は選抜チームではなくチーム選出?

 目黒「多くはないですが、他にも選抜チームの国はあります。カーリングは『氷を読む』ことがとても大切になります。氷の状況は陽射しや大勢の観客の移動、観客数などちょっとした影響で刻一刻と変化します。そのため、どのチームもチームメイト同士で現在の状態を共有し、氷を読むことで正確なショットを生み出す必要があるのです。また、カーリングは各チームの持ち時間が決められている(10エンドの場合38分、8エンドの場合30分)ため、ショット後も声を出して指示を出すなど、スピーディーに戦略を立てる必要もあります。これらを総合的に判断し、限られた時間でコミュニケーションを取るためにチーム選出になることが多いのです。」

■カーリングは誰もが楽しめるスポーツ

 カーリングは世代関係なく一緒にプレイできるスポーツだ。競技人口は少ないながらもオリンピック毎に多くの人を魅了している。

 初心者でも30分から1時間ほどで試合ができるようになり、実際にプレーをしてみると、観ている以上に運動量が多く、頭を使うスポーツであることがよくわかる。また、カーリングシューズとブラシさえあれば始められ、手軽なスポーツであることも魅力的だ。

 ぜひ生涯スポーツとして、年代問わず楽しめるカーリングを体験してみては。

●取材先

空知川スポーツリンクス(管理者:NPO法人どんころ野外学校)

・住所:北海道空知郡南富良野町字落合
・TEL:
0167-53-2449

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