■長袖と半袖の選手がいるのはなぜ?

 目黒「室内のカーリング場の室温は約5℃から10℃がほとんどで、スイーパー(ブラシで掃く人)は全力でスイープし暑くなるため、半袖の選手が多いですね。逆にスキップと言って、作戦を組み立て指示を出している選手には長袖を着ている人が多いようです。運動量の差で、半袖と長袖の選手がいます。」

ブラシの柄の部分は軽量化のため、グラスファイバーやカーボンファイバーが主流(写真:小瀬 祥太)
ブラシの氷を擦る部分を「ヘッド」と呼び、ナイロンのような合成繊維が主流

■ストーンのセンサーって、何に使っているの?

 目黒「ストーンを投げる際、ストーンから手を離さなくてはならないライン『ホッグライン』があります。センサーでそのホッグラインまでに手を離したかを判定しています。センサーは選手がストーンを投げる前に立てて裏面を掃除をする一連の動きと同時にリセットされ、選手は投げる前にランプが点灯し正常に動いているかを確認します。もし点灯していない状態で投げてしまうと、無効になることもあります。センサーに不具合があった場合は審判に伝え、審判がホッグラインを目視で確認することになります。」

■選手に付いているピンマイクは、何に使っているの?

 目黒「選手同士の会話を観客に聞こえるようにしています。観客席にはスピーカーがあり、選手が話している内容を聞くことで臨場感のある中で試合を楽しめる様にしています。」