■「旗振山」から「くろんど園地」へ

 交野山の絶景を楽しんだあとは、最後の目的地「旗振山」へ。交野市野外活動センターが開いていれば中を通って向かうことができるが、閉鎖されている場合は迂回路である市道を通る必要があるため、近辺にある立て看板をチェックしよう。

 細い山道を5分ほど登ると「旗振山」の頂上へ到着。昔は山頂で旗を振るのが麓から見えたため「旗振山」と名付けられたそうだが、現在の山頂の周りは雑木林で覆われており、なにも景色を見ることができない。

この看板がなければ頂上だとは気づきにくいほど(撮影:mao)

 山頂からの景色は望めないが、登頂した日はアマチュア無線を楽しむ男性にお会いし、近辺の山の色々な話を伺うことができた。このような思いがけない出会いがあるのも登山の醍醐味である。

くろんど園地にはさまざまな場所に休憩所がある(撮影:mao)

 「旗振山」を下りてしばらく歩くと、一帯のハイキングコースの休憩ポイントとして人気の「くろんど園地」に到着する。休憩所だけでなくさまざまな施設があるため、休憩がてらぐるっと一周探索してみるのもおもしろい。

 今回登ったのは生駒山系のわずか一部にしか過ぎないが、すばらしい景観や登山の達成感を味わうことができた。体力に自信がある方は、この先に続く山へ縦走するのもよいだろう。景色や達成感、人との出会いなど、低山でもさまざまな楽しみ方ができるのが登山の魅力である。

 

<今回の山行ルート>
JR「津田」駅〜国見山登山口〜国見山〜交野山〜旗降山〜くろんど園地〜京阪電車「私市」駅
5時間10分