岩手県八幡平市にある「七滝」は、1月中旬頃から2月中旬頃まで迫力満点の神秘的な氷瀑になる。岩手山七滝コース登山口から「七滝」までの往復コースは、比較的なだらかでスノーシュー初心者でも楽しめるのが嬉しい。冬登山はハードルが高いが、なだらかな山を歩きたい、冬山を散策したいという人にもおすすめだ。雪のない時期の「七滝」の景色と比較しながら氷瀑の魅力を紹介しよう。

■迫力満点の氷瀑を間近で感じる

全面氷結になる前の氷瀑は、上部に窓が開いている

 積雪量が少ない時期に滝を間近で見るためには、滝を見渡すことができる広場から急坂を下り、川岸から「七滝」を見ることになるが、冬になると雪が積もり近くまで行けるようになる。間近で迫力満点の氷瀑を見ることができるのも魅力だ。

 全面氷結した氷瀑はもちろん魅力的だが、全面氷結前の氷瀑は上部に窓が開き、神秘的な淡いブルーの氷瀑と中を勢いよく流れる水流の両方を見ることができ、迫力のある滝音でも魅了される。

秋の「七滝」

■「岩手山七滝コース登山口」までの準備運動

「岩手県県民の森みんなの広場」から見える景色(撮影:yayoi)

 スタート地点は「岩手山登山口七滝コース」だが、登山口までの道路と駐車スペースは、冬は除雪がされていないため、「岩手県県民の森みんなの広場」を通り登山口まではスノーシュートレッキングとなる。やや緩い上り坂のため軽く汗をかくが、準備運動には丁度よい。途中にあるトイレは冬季は閉鎖しているため、事前に済ませておこう。

 「岩手県県民の森・森林ふれあい学習館」ではトイレやスノーシューレンタル(ストック付きで1日1台1000円)、ツアー(詳細はホームページにて確認)もあるので利用してみよう。登山口までは「七滝」の看板がたくさんあり、それを頼りに歩くと登山口に迷う事なくたどり着けるので安心。