筆者は小さいころから鶏の丸焼きに憧れていた。その豪快さに惹かれているのか、鶏肉好きだからなのかはわからないが、多分両方だろう。ある日、「ビア缶チキン」の存在を知り、キャンプで鶏を丸焼きにして食べる「ビア缶チキン」をすぐに試したくなった。

 しかし、色々と調べていくうちに、必要な道具がいくつもあることがわかった。筆者はキャンプをほとんどしたことがないため、道具はゼロ。揃えるには結構な費用がかかりそうだった。次にいつキャンプをするかわからず、できるだけ安く抑えたい。そういった想いで調べていくうちに、いろいろと工夫すれば4500円程度で揃えることがわかった。実際、その道具でビア缶チキンを試したので、紹介したい。

■キャンプへ行く前日、主役・丸鶏の仕込みから

景気よく、2kgの丸鶏を用意(撮影:outdoor_hikky

 鶏肉はよく食べるが、丸鶏は初めて購入した。当然ながら、もも肉、むね肉、手羽先など全てが揃っている。いろいろな食感が楽しめそうだ。丸鶏は通販で購入したが、冷凍された状態で届いた。2日ほど冷蔵庫に置いて解凍。そして、ビア缶チキンを作る前に仕込みを行った。

意外と硬く、プラスチックのフォークを一本折ってしまった(撮影:outdoor_hikky

 まずは、丸鶏全体にフォークなどで穴を空ける。これで中まで火が通りやすくなり、味が入りやすくなる。2Kgと少し大きめの丸鶏を購入したため、念入りに穴を空けた。

オリーブオイル、調味料をたっぷり塗られた丸鶏(撮影:outdoor_hikky

 そして下味。最初にオリーブオイルを全体に塗った。これによって皮がパリッと仕上がる。次に、クレイジーソルトやブラックペッパー、イタリアンハーブなど、調味料を多めに振りかける。また、丸鶏の内部にも同じように下味をつけた。これで仕込みは完了。キャンプに行くまでは、大きめのジップロックに入れて冷蔵庫で寝かせておいた。