スノーシーズン真っ盛り!  この冬は順調に降雪に恵まれ、スキー、スノーボードなど、スノースポーツが大好きな人は、喜び勇んでスキー場へ出かけているだろう。

■それ、ゴンドラ?  ロープウェイ?

ゴンドラか、ロープウェイか、わかりますか?「八海山スキー場」

 スキー場では(チェア)リフトやゴンドラ、ロープウェイを利用して斜面を上がる。イスが付いているものはリフト(※1)だが、箱型の乗り物には“ゴンドラ”と“ロープウェイ”の2つがある。

 「そんなの当たり前!」

 という声が聞こえてきそうだが、ちょっと待ってほしい。あなたが乗ろうとしているのはゴンドラ?  ロープウェイ?  その見分け方知っているだろうか? 

 まずは、スキー場で索条(ワイヤーロープ)による交通機関を総じて「索道(さくどう)」という。ちなみにぶら下がっている乗り物を「搬器(はんき)」と呼ぶと、ちょっとツウっぽい!

■見分け方は……

「エイブル白馬五竜」のテレキャビン

 さて本題。ゴンドラ(正式にはゴンドラリフト)は簡易索道で、「支曳索(しえいさく)」のみ。つまり一本のワイヤーロープで支えられて動く単線だ。チェアリフトと同様のシステムで動いている。そのため、海外では同じ一本のワイヤーにゴンドラとチェアが付いているものも普通に見受けられる(日本では「石打丸山スキー場」「ニセコビレッジ」「キロロ」にある)。搬器もそれほど大きくなく、4〜10人乗りが主流だ。

 かたやロープウェイは「支索」で支えられ、「曳索」で動く複線で、より大型の搬器(定員が100人以上のものも)が使用される。上りと下り、いわゆる“つるべ式”で一方が上昇するともう一方が下降して中間地点ですれ違う「交走式」だ。

 簡単にまとめると、チェアリフトのように一本のワイヤーに鈴なりにぶら下がっているものは、“ゴンドラ”(※2)。上りと下り、それぞれ一台ずつで大型の搬器が“ロープウェイ”ということになる。

※1. TバーリフトやJバーリフトなど、“滑走式”索道もある。

※2. ただし、一部のスキー場では呼び名に例外あり。

 賑わうスキー場、ゴンドラやロープウェイの乗車待ちは必須。タイミングをみて“ひけらかしたい”知識だ。