■デメリット 規模や雪質は本場に劣る?
上でも述べたが、やはり東日本の主要スキー場と比較すると規模は劣る。混雑時はコースが狭く感じることもあり、他のスキーヤーや木々との衝突には十分注意が必要だ。
しかし、初級コースなど滑走範囲が限定されている初心者にとっては、移動なども含めコンパクトなスキー場の方が気軽に利用できる。また中・上級者も、技術レベルアップのために同じゲレンデで反復練習する人も多く、1日で滑りきれない多彩なコースが、万人にとって必ずしもメリットになるわけではない。
「西日本のスキー場は雪質が悪い」と言う方もいるかもしれないが、結論から述べると、雪質は天候次第。積雪量に問題がなければ、関西近郊でも存分にスキー・スノボを楽しめる。しかし、雪が降らない年は、年末になっても人工雪コースのみオープンという事態に陥ることも。
人工雪は天然雪に比べると、氷のようなアイスバーンになりやすい。逆に気温が高いと溶けてしまい、水分過剰なシャーベット状態になることも。初心者には難しいバーンとなり、あまり気持ちよく滑れないかもしれない。ただし、見方を変えれば状態の悪いバーンで技術を磨く、よい練習の機会ともいえる。