■レンズどこ行った?  マグネット式ゴーグルの盲点(恥ずか指数100)

転んでも痛くないフワフワの雪の中に物を落とすと、なかなか出てこない

 滑走中に激しく転倒し、ニット帽と一緒にゴーグルも吹っ飛んでしまった!  なんて経験はないだろうか。筆者も何度もそういったゴーグルを拾い、拾われしてきたが、最近流行りの「マグネット式ゴーグル」では一風変わったトラブルがあるようだ。

■機能的で便利だけど、紛失の可能性大のマグネット式ゴーグル

ワンタッチでレンズが取り外せる「マグネット式ゴーグル」。便利な反面、予想外のタイミングで外れてしまうことも

 「マグネット式ゴーグル」は、レンズとフレームが磁石のみで付いているゴーグルのこと。デザインがカッコイイうえに機能的で、何より簡単にレンズの取り外しができ、レンズ曇りに強いのが特徴である。滑走中はそう簡単にレンズは外れないのだが、大転倒するとそうはいかない。

 この薄いレンズが雪に刺さってしまうと、どこまでも潜っていってしまう。雪が深いと、見失ってしまう危険もあるので要注意。パウダーでスピードを出して滑っている中上級者は特に気をつけよう。ゲレンデでレンズの付いてないゴーグルの人を見つけたら、もしかするとそういった事情があるのかも。

■ゴーグルトラブルを防ぐコツは?

 ゴーグルトラブルを防ぐ1つのポイントとして「ヘルメット着用」をおすすめする。あご紐の付いたヘルメットは転んだ時に外れる心配がなく、また、ゴーグルがヘルメットより前に出っ張ることがないため、マグネット式ゴーグルでも衝撃を軽減してくれることだろう。しかし万が一に備え「予備レンズ」は必ず1つ準備しておこう。

 ゴーグルのつけ方を見れば、その人の実力がわかる!  というと大げさかもしれないが、正しいゴーグルの取扱いは滑走技術向上にも影響し、ゴーグルを適当に扱ってしまえば、見づらいだけでなく大事故につながる可能性を秘めている。ゴーグルトラブルを未然に防ぎ、安全で楽しいシーズンにしてほしい。