● ③雨の日、寒い日が大変

ジムニーはコンパクトな作りのため、車内は高さもギリギリ

 ジムニーは「おこもりキャンプ」には不向き。シートを倒してベッドを作り、車中泊仕様にした車内は、座ると頭は天井スレスレ(身長170cmを越えるとぶつかってしまう)、大人2人が寝るにはなんとかスペースがあるものの十分とは言えない。

 車内で調理などをするスペースがないので、雨の日でも寒い日でも、タープはあるとはいえ屋外で過ごす覚悟が必要だ。焚き火でカバーできないほど寒く、雨がタープ内に吹き込むような天候の日は、なかなか辛い時間に。

 ちなみに、車中泊仕様に整えるためには一度車外に出てシートを倒し、板を置いてフラットにして、という作業が必要となる。車中泊の旅をする場合、道の駅やRVパークで雨に打たれながら、寒さに震えながら車中泊のセッティングをしないといけない。

● ④エコノミー症候群に注意

 ジムニーだけでなく、他の小型車種にも言えることだが、狭い車内で長時間同じ姿勢でいるとエコノミー症候群を発症する可能性がある。水分を多めに摂り、できるだけゆったりしたスペースを確保することが重要。筆者はこまめにストレッチをして対策している。

キャンプの心強い相棒、ジムニーなら悪路も問題なく移動できる

 天国な面も地獄な面もある、ジムニー車中泊キャンプ。不便なところも多いが、そんな不便さも楽しんでしまえるほど、ジムニー車中泊キャンプは魅力に溢れている。小さい車でも十分に車中泊キャンプは楽しめる。ぜひ参考にしてほしい。