コロナの流行によって、人との接触を避けられることなどからキャンプや車中泊を始める人が増えている。実は、筆者もその一人。春から車の改造をはじめ、とうとう女一人で北海道へ乗り込んだ。

 何事も経験が大切、と意気込んで車中泊生活を始めてみたものの、車中泊スポットを探すのがなかなか難しい。女一人ということもあり、万が一のときに周りに助けを求められて、多少明るい場所が安心だ。トイレもできればきれいな方が嬉しい。

 そんな女性一人の車中泊でも泊まりやすいのが、車中泊専用スポット「RVパーク」。今回は、札幌市から車で約2時間「RVパーク倶知安(くっちゃん)」での初めての車中泊体験を紹介したい。

■RVパークとは?

RVパーク倶知安の様子(写真提供:(一社)日本RV協会)

 RVパークは「快適に安心して車中泊ができる場所」として、日本RV協会が提供している施設で、道の駅やホテルの駐車場、キャンプ場などに併設していることが多い。RVパークとなるには、

1. 駐車スペースが 4m×7m程度の広さ
2. 1週間程度の滞在ができる
3. トイレが24時間利用できる
4. 100V電源が使える
5. 入浴施設が施設内または15km圏内にある
6. ゴミの処理ができる
7. 入場制限が緩やかで予約が必須ではない
8. RVパークの看板が設置されている

という8つの条件がある。施設の使用料や電源、ゴミの処理などの料金は施設によってさまざまだ。また、予約については必要な施設もある。

受付は駐車場のあるアパートに併設している(撮影:ブラボーマウンテン編集部)

 今回利用したRVパーク倶知安は、施設料が2,750円、電源使用が550円、ゴミ処理が200円で、合計3,500円。ただし、電源やゴミの処理は希望者のみとのことなので、施設料だけで利用することも可能だ。

 RVパークでは1,000円台で利用できる場所もあるため、今回は決して安いわけではないが、無料Wi-Fiやダンプステーション(キャンピングカーの汚水処理施設)が付いていることを考えると納得できる。

 キャンプのように外で焚き火や調理はできないが、自分のスペースであればイスやテーブルを出してもOKなのも魅力だ。