■屋内用製品とアウトドア用カセットコンロの違い 

 屋内のみでの使用が想定されたモデルは防風対策がされていないため、屋外では風で煽られて火が消えてしまったり、火力が大幅に弱まったりしてしまう。

 一方アウトドアでの使用を想定して作られたカセットコンロは、防風効果の高い形状で設計されていたり、小さな炎口を多数配置した「多孔式バーナー」を採用するなど、風の影響で炎が消えにくい仕様になっている。キャンプやベランピングなど屋外で使用するなら、アウトドア用モデルを選ぶのが賢明だ。

■アウトドア用カセットコンロの選び方 

 カセットコンロを使って大人数分の料理を作ったり肉を焼いたりするなら、2.9kW(約2500kcal/h)以上の火力を持つ製品がおすすめ。ただし火力が小さくても、熱を効率よく伝えてハイパワーを実現している製品もあるので、火力の値だけではなく製品の性能もチェックすることが大切。火力が高くなるとその分燃費も悪くなるので、カセットガス1本で使い続けられる時間を表す「連続燃焼時間」も確認しておこう。

 またカセットコンロは手軽とはいえ、ガスや火を扱う危険性もあるので、安全機能が充実している製品を選ぶのが安心。ボンベの内部圧力が異常に上昇すると、自動的にカセットボンベが外れてガスの供給が止まる「圧力感知安全装置」が搭載されているモデルなどがおすすめ。

 カセットボンベは使用するカセットコンロと同一メーカーの製品を用意しよう。異なるメーカー同士の組み合わせを想定した安全試験は行われておらず、使用するとガス漏れや火災の危険性があるからだ。

 そしてキャンプに持って行くなら、できるだけ軽量でコンパクトなモデルが便利。利用シーンや作る料理など、それぞれのスタイルに合ったお気に入りの一台を見つけて欲しい。