■ステップ2:見頃を迎える「標高」を捉える

紅葉をエリアではなく、標高で考えてみよう

 複合的に集めた情報を元にすれば、きっと素晴らしい紅葉が見られるはず。しかし、狙うは「混雑していない紅葉」となれば、もう少々お付き合いいただきたい。

 続いてのステップは、見頃を迎えそうな場所の「標高」を知ること。じつは「垂直分布」といって、標高によって生息できる大まかな植物は決まっている。例えば、美しい紅葉で知られるナナカマドやカラマツは、「亜高山帯」と呼ばれる標高域にしか生えないし、ブナやカエデ、モミジはより標高の低い「山地帯」に生える。

狙う樹種について知ることも重要なポイント

 紅葉を当てるには、紅葉している「エリア」ではなく、その時に紅葉している植物が生える「標高」を捉えることが重要。「標高1,000mのモミジの紅葉の名所が、今週末に見頃を迎える」のであれば、周辺エリアの標高1,000m前後に生えるモミジも同じように見頃を迎える可能性は高い、と考えることができるのだ。

 ちなみに、紅葉は3日で100mほど標高を下げると言われている。今週、標高1,000mが見頃であれば、次の週末は200mほど標高を下げた場所を狙ってみると良いだろう。