■フェザースティックは広葉樹より針葉樹がベター

鉈があるとサクサクと作業が進む

 フェザースティックを作るには、まずは割り箸よりちょい太めサイズに薪を割っていく。針葉樹(スギ、ヒノキなど)は広葉樹(ナラ、クヌギなど)より木自体が柔らかく、木目が真っすぐなので、カットしやすい。力を入れずともスパッと割れるので、力加減に注意すること。

白身と赤身が混ざった状態。特徴を頭に入れておくと使い分けられる

 樹皮に近いほど白っぽく(通称:白身)、芯に近いと赤っぽく(通称:赤身)なっている。フェザースティックに向いているのは白身で、樹皮に近いため水分量が多く、削りやすい。赤身は乾燥しているので粘り気がなく、すぐに削った木片が千切れてしまう。

焚き火のノウハウは「焚き火の本(山と溪谷社刊)』

■自分に合った作り方はどっち?

作業をするときは皮手袋をすること

 削る時は、片手で薪を丸太や大きい石に押し付けるように斜めに固定する。

 鉛筆削りのようにナイフをスライドさせながら、刃の角度は浅く入れるとクルクルとした木片が出来てくる。平面は削りにくいので、角の部分を探しながら薪を回転させて全体を削っていく。

 力任せに削ると先端部分に溜まった木片ごと削ってしまうので、ゆっくり刃を下ろしていくのがポイント。

使えるところは使って固定

 前述のスタイルは、どうしても慣れるまでに時間がかかる。また片腕だと一回一回の力の入れ方にばらつきが出てきてしまう。そこで、初心者でもスムーズにできる両手を使う方法がおすすめ。 

 ポイントは、膝と地面で薪を固定させること。最初のうちは作業中に無駄な力が入り、細過ぎる薪だと折れてしまうことがあるので注意してほしい。

 薪を固定したら、両手で刃を安定させながら削り下ろす。刃が安定するので、フェザー部分を長く作ることができる。フェザーが長く、多くなればなるほど燃焼時間は増し、着火しやすくなる。