■自家用車を使った回送方法

 車があれば、公共交通機関がない川も行けるし、何より時間に縛られないという利点がある。基本として2台の車が必要になってくるが、仲間と行く場合は非常に有効な手段だ。ここでは少数人数の場合と、大人数(大荷物)の場合の2パターンを紹介する。

 少人数の場合(例えば3人の場合)、まずは1台をゴールに停めておき、もう1台に3人が荷物と共に乗ってスタート地点へ移動して川下りを開始する。ゴールしたら、1人がお留守番をし、2人(ゴールの車の運転手と、スタートにおいてある車の運転手)がスタート地点の車を取りに行き、2台でまたゴールに戻ってくるというパターンだ。

留守番組は艇を洗って乾かしている。気田川にて

 大人数で荷物も多い時は、複数台がスタート地点に集合し、みんなが荷物を下ろして準備をしている間に、運転手2名が2台の車でゴール地点へ移動。1台をそこに置き、もう1台でスタート地点へ戻る。その頃にはスタート準備が完了しているから、みんなで楽しく川下り。ゴール後は、同じく留守番を数人置き、1台の車にスタート地点に置いてある車の運転手たちを乗せて移動。そしてスタート地点の車全てを回収してゴールに戻ってくるという流れだ。少人数の例に比べて1行程増えてしまうが、大人数の場合準備に時間がかかってしまうので、このくらい時間をかけてもまったく問題はない。その代わり、余裕のある計画を立てるようにしよう。