■半信半疑だが性能はいかほど?

 そんななか救世主的なアイテムを発見した。なんと、薪に含まれた水分率を測ることができる「デジタル水分計(R&D/MT18)」なるものがあったのだ。

 これさえあれば、購入前に良く乾いた薪の判断ができ、余計な煙を出すことなく焚き火を楽しめるのではないか。焚き火を生業にしている以上、これは必需品になりうる。しかも価格は¥4,180(税込)と、万が一使えなくても痛手にならなそうなので、思い切って購入してみた。

 ちなみに薪ストーブに使われる薪の含水率は、15%~20%といわれている。乾燥期間は最低でも1年以上だ。木はかなりの水分を含んでいるので、薪として販売できるようになるまでにかなり時間がかかる。供給が間に合わないのも頷ける。

機械の先に付いた2本の角のようなものを対象物に刺して計測する

 本来なら薪に刺して計測するのだが、まずは肩慣らしに地面に刺してみた。雨上がりの日だったので、水分が多く、高い数値が出るはずだ。

 結果は写真の通り「93.6%」。まさに期待通りの数値。これは信頼できそうだ。

 しかし、疑い深い私は、続いて自分の皮膚でも試してみた。

 
健康な肌の水分量は20~30%(焚き火マイスター調べ)

 普段は老いとともにカサつきが気になり始めているが、熱さで汗ばんだ腕は正常値をはじき出している。

 性能を疑ってしまった自分がちっぽけに思えてしまう。さあ、薪を測ってみよう。