■ルアーとフライフィッシング。キャッチアンドリリース!
南〜東岸に沿って桟橋がいくつか設置されているので、それを利用すると釣りやすい。ただし、湖沿いには遊歩道があるので後方に注意が必要だ。フライフィッシングの場合は、バックキャストせずにスペイキャストやロールキャストなどで打ち返して釣るようにしたい。
「遠投できなくて大丈夫?」そんな心配は無用だ。注意深く水中を観察してみよう。水が澄んでいるときなら、足元を悠々と泳ぐ大型レインボーの姿を確認できるはずだ。
さらにウェーディング(立ち込み)ゾーンも2箇所あるので、ここでは気持ちよくラインを伸ばしてオーバーヘッドできる。はたまたダイナミックなスペイキャストを楽しんでもいい。フローターの使用も可能で、レンタルも用意されている。
魚の持ち帰りはできないが、管理棟前にはひょうたん池の「釣りっ子ランド」が併設されており、こちらで釣った魚はその場で焼いて食べたり、持ち帰ることもできる。詳しくは八千穂レイクの公式サイトを参照にしてほしい。
八千穂レイク管理釣り場
https://yachiho-kogen.jp/article/reiku/
■天気は荒れ模様。雨と風のすき間をついて釣りをする!
6月某日、気温14.3℃、水温11.4℃。あいにくの雨模様だった。これくらいの方が釣れるとうそぶき湖面に向かったのだが、風もかなり強い。ときおり雨足が強まり、風上に顔を向けてられないほどの天候だった。しばらくすると雨と風が小康状態になり、やがてポツリポツリとライズが始まった。
まずは極小サイズのドライフライを結んでフライフィッシング。反応はあった。ただ、風があると波間に揺れるフライを見失わないようにするのは、なかなか骨が折れる。沈ませての”引っ張り”の釣りに切り替えた。
雨と風のすき間を縫ってキャストし、流れになじませながらフライをゆっくりと引いてくる。と、根がかりのような鈍く重たいアタリがきた。凄まじい重量感でロッドをしならせ、広い湖を沖へとグングンと走る!
リールファイトに入ったかと思うと、あっという間にバッキングライン(下巻き糸)まで出されてしまった。ようやく寄せたニジマスは鈍く銀色に光り、見事なまでにコンディションのよい魚だった。
その後、試しに道具をルアーに替えてみた。僕は久々のルアーフィッシングで、けっして簡単にヒットはしなかったが、なんとか数本キャッチすることができた。わずかなアタリを感じとれるかどうかが勝負の分かれ目か。