大山隠岐国立公園にも指定されている隠岐島(おきのしま)は、日本海に浮かぶ神秘の島です。これまであまり大きく紹介されることがありませんでしたが、2021年3月の初旬、隠岐ジオパーク主催の勉強会に参加するため、隠岐島を訪れることができました。素晴らしい景観と自然を誇る隠岐島の魅力を数回に分けてお届けまします。

■隠岐ユネスコ世界ジオパークとは!

西ノ島の摩天崖(まてんがい)は高低差257mの大絶壁。この上に牧草地の中を歩くハイキングコースがある

 日本海に浮かぶ島根県・隠岐島は大山隠岐国立公園に指定されています。また、国指定の名勝や天然記念物も多く、特別保護地区に指定されています。隠岐島最大の島は島後(どうご)と呼ばれ、島根県本土に近い島前(どうぜん)は西ノ島、知夫里島、中ノ島の4つの有人島、無人島によって構成されています。海岸から1kmの海域までを含めた673.5平方km(陸域346.0平方km、海域327.5平方km)の範囲がジオパークに認定され(※1)、ジオサイト(※2)として貴重な地質資源、自然景観、動植物、島民の暮らしや歴史を指定し保護しています。

※1  ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、「大地の公園」を意味し、地球(ジオ)を学び、丸ごと楽しむことができる場所をいいます。

※2  ジオサイトとは、ジオパーク内での「見どころ」のことです。ジオサイトの多くは、素晴らしい景観や地層、地質などが存在する場所を指定していますが、地質のみでなく、植物や動物、歴史文化的価値のあるものなども指定しています。

(日本ジオパークネットワークより)