■10年目が目前だった「山の知識検定」

 突然ですが、山の知識はどれくらいお持ちですか? それなりに有名な山の名前が言えるぞという人も、サバイバル知識まで豊富だと自負している人もいると思います。そんなさまざまな山知識のレベルをジャッジしてくれるのが「山の知識検定」です。山好きならば、誰もが一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

 一般社団法人日本山岳検定協会が主催する山の知識検定、通称ヤマケンは9年にわたり東京・名古屋・大阪の主要都市で開催されてきました。毎年600名もの受験者が挑戦し、山好き達の間では話題でしたが、新型コロナウィルス感染拡大の影響により、10回目となる2020年の開催は断念。読者の中にも、残念に思う人が多かったかと思います。

 しかし落ち込むことなかれ! 2021年、「新・山の知識WEB検定」として生まれ変わったヤマケンが開催されることになりました。

テストでは有名な山岳の名称を問うものも。この山の名称は?

■WEBの利点を活かした新・山の知識WEB検定

 新しくなるヤマケンは教室という密閉空間で行うこれまでの試験形式を廃止し、場所を選ばないWEB上での受験となりました。また、これまでブロンズ・シルバー・ゴールドとコース別に受験していましたが、同一の問題に対して取得した得点によって各コースの合格判定を出す仕組みに変更。このようにハードルを下げることで、誰でも気軽に挑戦してもらうのが目的です。

■検定期間は、2021年5月1日より!

 各ランクで期待される登山レベル、到達目標などが定まっています。例えばブロンズランクの対象山岳は初夏から秋の無雪期、2000m級までの山岳となっており、知識レベルも地図を判読できることや、レスキューの基礎知識を持っていることが想定されます。ゴールドになると、リーダーとして他者を引っ張っていく、気配りができることも含めて到達目標となっています。

シャクナゲの先に仙ノ倉山を遠望

 出題は各レベルの問題から混合して出されるため難度には差が出ますが、解答後には正答と解説が表示される優しい仕組みとなっており、初学者にはありがたい。

 検定の期間は2021年5月1日から同年10月31日まで。この期間中は何度も挑戦可能。悔しい思いをしてまた来年に向けて...... なんてヤキモキは必要ありません! 

 昨年受験を断念した人も、これから山について勉強したい人も、はたまた自分はもう受けなくても完璧と自負している人も、気軽に挑戦してみてはいかがでしょうか? なんせパソコンさえあれば、どこからでも、パジャマ姿でも受験できるのですから。

【新・山の知識WEB検定 詳細】
開催期間:2021年5月1日~2021年10月31日
検定の構成:検定問題数50問。制限時間60分以内に解答。正解数得点により、
・60点以上→ブロンズ合格
・80点以上→シルバー合格
・90点以上→ゴールド合格
【お問い合わせ】
一般社団法人 日本山岳検定協会 山の知識検定事務局

https://yama-kentei.org/