■今や登山の必需品となった、フェイスカバーの最新型がこちら
今回、カリマーはこの画期的な技術を採用し、フェイスカバーとTシャツ2つの製品を開発した。
フェイスカバーは、もはや登山の必須ギアと言っても過言ではない。この新製品は吸水速乾性のある生地を用いたチューブ型で、ネックゲイターのように首に巻いて着用する。上部左右にはスリットが入っていて、顔をカバーしたい時には耳にかけて使う。行動中でもズレにくく、しっかりと鼻や口をカバーしてくれる構造になっている。秋冬に先行して発売した際は即完売になった。
生地は、保温性というよりは呼吸のしやすさを重視した薄手。これから日増しに暑さが増すシーズンも快適に使えそうだ。加工の洗濯耐久性の目安は30回となっている。*2
実物を手にするまでは、加工によって生地がゴワついたり、独特な匂いがしたりするのかと想像していた。しかし、見た目や手触りの良さは、通常の素材とまったく遜色ない。肌に触れ続けた時の目に見えない影響も気になるが、有効成分である塩化銀は皮膚上の細菌の活動を妨げることはないそう。肌に悪影響を及ぼすこともないのでご安心を。
*2 洗濯方法:BS EN ISO 105-C08(ポリエステル)にて30回の洗濯
■春夏からは同加工を採用したTシャツも展開スタート
バイラルオフは製品の仕上げ段階で生地に塗布する技術なので、手袋やマスクなどの抗ウイルス機能を必要とする製品をはじめ、医療従事者用の保護具やスクラブなどにも使われている。様々な生地に使うことができる特性を利用し、カリマーではフェイスカバー以外に2021年の春夏コレクションは5型のTシャツにもバイラルオフを採用した。
バイラルオフはあくまで製品をウイルスから守るための技術なので、加工された製品を身につければ必ずしもウイルス感染を防げるものではない。しかし、マスクやTシャツの予備を何枚も持ち運べない山中やアウトドアにおいて、道具自体にウイルスが付着しないという安心感はとてつもなく大きい。もちろん、新たな生活様式となった日常にも有用だろう。
ちなみに、ポリジン社はすでに世界中の約150社ものブランドと契約を結んでいるそうだ。この画期的な抗菌加工がアウトドアの、ひいては日常生活のスタンダードになるかもしれない。「バイラルオフ」の名前と、水色のロゴを覚えておこう。
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カリマー インターナショナル
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