登山であっても街中であっても、バックパックを背負って歩くと、それなりに疲れるものです。筆者も、そのときは頑張って歩いてしまいますが、帰宅してからの首や肩、腰へのダメージは相当なものです。しかし、バックパックを正しく背負っていれば、疲労感は大きく軽減されると聞きます。

 では、どんな背負い方をすればよいのか、石井スポーツ ヨドバシさいたま新都心駅前店の小此木夢さんに、登山のときに疲れにくい「バックパックの背負い方」を聞いてみました。

■バックパックの重い荷物は腰で支えるのが基本

 バックパックを背負うときに、まず意識すべきことは何でしょうか。

 「重い荷物は、腰で支えるのが基本です。そのため、まずは腰ベルトを腰骨の少し上に乗せて、きつめに締めてください」と小此木さん。ウエストのあたりで腰ベルトを締めてしまう人が多いそうですが、これだと荷物の重さをしっかりと受け止められません。

腰ベルトは、腰骨の少し上できつめに締める

 「腰ベルトをしっかり締めていないと、肩だけで背負うことになり、肩への負担が大きくなります」(小此木さん)。それが、肩こりや首の疲れの原因になるのです。

 また、背面長を調節できるバックパックの場合は、まず腰ベルトの位置をしっかりと確認したうえで合わせるようにしましょう。

■ショルダーハーネスをしっかりフィットさせる

 「腰ベルトをしっかりと締めたら、次に、ショルダーハーネスを調節します。肩にぴったり沿う程度にストラップを引いて締めてください」(小此木さん)

 ストラップの引き具合が弱いと、背中とバックパックの間が中途半端にあいてしまうので、程良い状態に合わせましょう。「ストラップは下方向でなく、斜め後ろ方向に引くと締めやすいですよ」(小此木さん)

ストラップは斜め後ろ方向に引っぱると締めやすい

 なお、隙間なく肩にフィットさせることは重要ですが、強く締めすぎてしまうと、かえって肩に荷重がかかってしまうので注意しましょう。

■荷重調整ストラップで重心を安定させる

 「腰ベルト、ショルダーが安定したら、最後にロードリフターを調節します」(小此木さん)。ロードリフターとは、バックパックの上部についているストラップで、荷重調整ストラップとも呼ばれます。

 「ロードリフターストラップを引くと、バックパックが背中に近づいて重心が安定します。横から見たときに、肩とバックパックの間にきれいな三角形ができる角度が理想です。

肩とバックパックの間にきれいな三角形ができるといい

 そして、ショルダーハーネスのズレを抑えるチェストストラップがある場合は、軽く締めておきましょう。