日常生活だけでなく、アウトドアでも使ってみると案外便利な日用品が色々とある。
筆者の日常生活であれば、食パンの袋を閉じるシリコンバンドや書き物をする時に手元を照らす小さなデスクライト、そして買い物の時に使っている風呂敷だ。シリコンバンドやデスクライトと比べて風呂敷にはレトロな雰囲気があり、時には前時代的な古臭いものと思われてしまうこともある。
筆者の中では風呂敷といえば昭和を舞台にしたドラマなどで、うやうやしく差し出される手土産を包んでいるイメージだった。
しかし、現代に使ってもこれがなかなか便利で、「包む」という機能だけに留まらないフレキシブルさが魅力だと、使っているうちに気がついた。
今回の記事では包むだけに留まらない風呂敷を筆頭に、低山や里山ハイキングを好む筆者が愛用しているシートタイプのアイテムに焦点を当て、活躍したシーンとその活用術を合わせて紹介する。
■スタッフバッグにプラス! アウトドアでの風呂敷活用術!
風呂敷の主たる活躍の場は、やはり道具を包むシーンだろう。一枚布という形状はサイズさえ合っていれば食料、クッカーと火器、衣類、と包むものの種別を問わない。登山やハイキングシーンで同様の役割を担っているのがスタッフバッグだ。
筆者はきっちりした収納はスタッフバッグに任せ、風呂敷はこまごました荷物を大雑把にまとめる、あるいは複数のスタッフバッグを包んでひとまとまりにするというのを主な使い方にしている。やはりサイズや素材、形状も多種多様でユーザーのニーズに幅広く応えるスタッフバッグはきっちりと種別ごとに荷物を区別してパッキングするのに欠かせない。しかし、個人的にはその多様さが「どれを使えば最適なのか」という迷いを生じさせ、ぴったりのスタッフバッグを探す沼にずぶずぶとハマらせられる。
一方で風呂敷にはサイズ選びの迷いはほぼない。包むものに合わせて包み方や縛り方を工夫すれば荷物の大小を問わず、ある程度まとめてしまえるのだ。
次はそんな風呂敷を使って筆者が解決したトラブルを紹介したい。
●小さなトラブルから大きなトラブルまで風呂敷がサポート
里山ハイキングや低山登山を好む筆者がよく遭遇するトラブルは荷物が溢れることだ。バックパックに収まらないものが出てきて、パッキングに四苦八苦する事態になってしまうのだ。その原因がお土産だ。お土産は潰したくないのでふんわりとパッキングしたい。すると、きっちりと詰め込んでいたものがバックパックに収まらない。ウェア類が一枚か二枚ほど、お土産に押し出されてバックパックに入りきらないのだ。
そんな時は風呂敷に溢れてしまったウェアを包み、バックパックに外付けしてしまう。筆者がハイキングで愛用しているバックパックは雨蓋に収納がないタイプなので、トップリッドのように拡張して使うのだ。
この方法は軽いウェア類などに使うのが経験上ベストだが、パッキングや包み方を工夫すれば色々と積載できるかもしれない。他には風呂敷を細く紐状にしてトレッキングポールを縛って固定したり、汚れが気になる場合には石突きを包んで収納したりと全体を覆うことができない場合でも風呂敷は活躍する。
温泉などを利用するときには汚れ物ときれいなものを分別するのにも便利だ。また、内容物が透ける薄手の入れ物の目隠しとしても使える。
そして、負傷した際の三角巾としても使える。万が一の備えとして覚えておけば、登山以外でもいざという時にも役立つだろう。