足指を自由に動かせる独特なつま先形状と、ゼロドロップ構造で知られるフットウェアブランド「アルトラ」。その定番シューズ「オリンパス」がアップデートし、ニューモデル「オリンパス7」が登場しました。

 私は約2年間、前作の「オリンパス6」を山で履き続けてきましたが、オリンパス7を実際に履いてみると、想像以上にクッションが柔らかく、足運びも軽快になっていました。一方で、下りの安定感や足を包み込むフィット感には、前作の方が好みと感じる部分も。

 新型はどこが進化し、どんな山行に向いているのか。巻機山の日帰りロングルートと、越後駒ヶ岳のテント泊で新旧モデルを履き比べて、その違いをレポートします。

◼️ミッドソールが10%柔らかく、重量も20g軽く進化

ソールの厚さや形状の変更はなし

 まずは、新旧2モデルのスペックを比較してみましょう。

 並べてみると、33mmの厚底ソールや、かかととつま先の高低差をなくしたゼロドロップ構造など、シリーズならではの特徴は健在です。

押し比べてみると、たしかに違いがわかります

 大きく変わったのはミッドソール。オリンパス7では新たにAltra EGO™ MAXフォームを採用。ミッドソールが、前作より15%軽く、10%柔らかくなりました。

 アウトソールは、グリップ力に定評のあるVibram® Megagripを引き続き採用。ただし、今作ではラグパターンがより大胆なものに変更されています。

履き口周りは、前作よりだいぶボリュームがアップした印象です

 アッパー構造にも変更があり、タンや履き口周りはボリュームがあり、クッション性の高いパーツを一体成型した仕様になりました。また、シューレース周りも、よりシンプルな造りに変更されています。

 こうしたディテールを見直すことで、片足の重量がメンズ28.5cm相当で345gから325gへと、20gほど軽量化されています。アッパーの通気穴が増えていたりと、前作からの変更点を見る限り、よりクッション性を高めながら軽快さと快適性を追求したモデルといえそうです。

◼️足を入れた瞬間にわかる、ソフトな履き心地

いざ、秋のフィールドへ

 では、実際に履き心地をフィールドで試してみましょう。

 まず印象的だったのが、歩き出したときのソフトな感触です。「10%柔らかくなったって、感じるものか?」と思っていたのですが、オリンパス6と比べるとクッション性の違いは明らか。足裏に伝わる衝撃を和らげてくれるような、柔らかな履き心地があります。

止めたいところでしっかり止まる、シューレースの構造も秀逸

 履き口の足当たりもソフトで、足首まわりを柔らかく包み込むような感覚です。

 一方、フィット感については、個人的にはオリンパス6の方が好みでした。6は履き口が比較的すっきりしていて、シューレースを締め上げるとパネルが包み込むように足をホールドしてくれる感覚がありました。7は、より柔らかさや快適性を重視した印象です。