缶詰雑学が満載! 缶詰博士の「缶詰コラム集」発売中

 新米がウマい。

 水分を多く含んでいてみずみずしく、粒にハリがあり、とくに精米したてのものは香りが澄み切っている。まさに旬のご馳走であります。

 そんな新米を思う存分食べるために、濃厚な味付けがなされた豚肉の缶詰を3缶紹介しよう。3缶とも使われている部位と味付けが異なるが、共通するのはどれも猛烈に食欲をそそること。きっと、自分好みのものが見つかると思う。

■かごしま黒豚の生産者が開発

AKR Food Company「黒豚の甘辛醤油煮」の外観と内観

 鹿児島県で生産されている「かごしま黒豚」は、肉の繊維が柔らかく、脂に旨みと独特の香気があるのが特徴だ。そのかごしま黒豚の生産者が「大切に育てた黒豚を、余すことなく食べてほしい」と2014年に開発したのが「黒豚の甘辛醤油煮」缶である。

 「余すことなく」というのは、市場にはなかなか出回らない希少な軟骨を活用しているから。ゼラチンが多く含まれている部位なので、ネットリしていて、温めるとトロけるように柔らかくなる。それを九州で愛されている甘〜いしょう油で煮込んであるから、白ごはんに合わないわけがない。

■同じ九州産の缶詰を付け合わせに

道本食品「九州の高菜」は豚肉料理によく合う

 そして、黒豚缶の付け合わせに最適なのが、同じ九州にある道本食品が作っている「九州の高菜」缶であります。

 九州の高菜は長野県の野沢菜、広島県の広島菜とともに、「日本三大菜」として知られている。宮崎県と鹿児島県で育てられた高菜を漬け込み、熟成させたその味はすっきりしていて酸味がある。甘じょっぱい味付けの黒豚に合うはずだ。

■原料が良いから味付けはシンプル

黒豚と高菜の組み合わせはパーフェクト

 そんな両者を、クッカーで炊いた熱々の新米にOn! ちなみに黒豚缶は炊飯中のクッカーのフタにのせて温めておいた。

 黒豚を頬張ると、真っ先に来るのが甘じょっぱい味と香ばしさだ。味付けに使われているのは主にしょう油、三温糖、ショウガ、唐辛子だが、原料の黒豚に臭みがないから、そんなシンプルな味付けでも素晴らしくウマい。また、合間につまむ高菜は酸味が心地良く、茎の部分はポリポリと音がするほど歯ざわりがある。

 最後は黒豚缶の甘じょっぱい缶汁をぶっかけて、1合のごはんをすっかり平らげてしまった。

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