◼️武尊山山頂からは景色が一変
武尊山は山裾がなだらかで、山頂まではあまり展望がありません。
しかし、山頂に立つと景色が一変します。
周囲には、上州を代表する鋭い山々が連なり、これから向かう剣ヶ峰山(西武尊)も姿を表します。その姿は、まるで鋭く突き出した槍の穂先のようです。
そして、ここから始まる1時間ほどの稜線歩きが、このルートのハイライトとなります。ここまで歩いてきた樹林帯の登りとは対照的に、武尊山から剣ヶ峰山へと稜線が延びる景色は、まさに素晴らしいの一言です。
グリーンシーズンは、上州の山らしく真っ白に輝く笹原が山腹を彩りますが、紅葉シーズンに入ると斜面は赤や黄色、オレンジが入り混じったモザイク模様へと変化。道中のブナ林も美しく色づき、夏とは異なる趣のある山になります。
◼️知名度こそ低いが、特徴的な景色は魅力的
さらに、歩き足りない方は、武尊山から中ノ岳や家ノ串、前武尊方面への稜線歩きを組み合わせて、距離を伸ばすことも可能です。
登山道は整備されており、ルート自体はわかりやすいものの、剣ヶ峰からの下りはかなり急なのと、道が少し荒れていること、雨の後はぬかるみが多いことには注意が必要です。
武尊山は日本百名山の一座でありながら、周辺の谷川岳や苗場山に比べると、少し知名度が控えめな存在かもしれません。
しかし、実際に歩いてみると、その魅力は他の百名山に勝るとも劣りません。登る苦労がある分、しっかりとご褒美が待っています。
秋だけでなく、冬、春、夏と季節を変えて、何度でも訪れたい武尊山。日帰りでしっかり歩きたい人は、ぜひ候補に入れてほしい一座です。