実りの秋、黄金色の稲穂が波打つ田園風景は日本の美を感じさせます。
そろそろ稲刈りが始まっているところもあるでしょう。輝く稲穂と、作業が終わった田んぼとのコントラスト。日を追って表情を変えていく様子を眺めるのが毎日楽しみです。そんな田んぼの美しい眺めを、上から眺めることができると人気のスポットがあります。
■信濃川のほとりの展望スポット「山本山」へ
米どころ新潟。小千谷市の外れに位置し、大きく蛇行する信濃川と越後平野、越後三山や会津の山並みを眺められるのが「山本山高原」です。実は元々は牧場、そしてスキー場として利用されていました。標高約360m、なだらかな山頂部へは車で上がることができ、広い駐車場の奥には展望台があります。ひまわり畑やそば畑もあり、それぞれの花の季節には多くの人が訪れる場所です。
花が終わったこの時期、秋に楽しめる絶景もあります。それが山頂部から見下ろす“田園パッチワーク”です。色づき、頭を垂れた刈り取り直前の田んぼは、それだけでも美しく郷愁を誘われる風景です。山本山高原の南端からは、程よい距離感で上から眺めることができると人気を集めています。
■山の上から望むパッチワーク
取材日は稲刈りが始まったばかりでした。雲が多いものの、穏やかな秋風が吹く、暑くもなく寒くもない絶妙な心地よさ。
麓の段丘上の台地に整然と並んだ田んぼは、まだ稲刈りされていないところが多かったですが、生育具合が違うのでしょうか。緑から黄色へと、その色合いは千差万別です。これはこれでパッチワーク! 場所によっては稲刈りが終わったところもあって、見事な眺めを楽しませてくれました。
風に揺れ、優しく輝く黄金色の稲穂は陽光に照らされると一層印象的になります。谷間に沿うように川霧がわずかにたなびいている様子も風情があります。あまりに穏やかな秋の一コマ。そっとシャッターを切りました。秋の虫たちが奏でる甘美なハーモニーがBGMになっています。遠くで消え入りそうな蝉の声もまだ聞こえていました。
南側を眺められる道に沿って、早朝からカメラを手にした人々が数多く集まっていました。地元、長岡や新潟ナンバーの車はもちろん、なかには遠く関東方面から訪れている人たちの姿もありました。
※ 南西方向の「池ケ原」方面につながる道は、狭く曲がりくねった山道ですれ違いも困難です。農耕車の迷惑にならないよう、山本山の行き帰りは、東側の調整池や「沢山ポケットパーク側」を使うといいでしょう。