東京で遊びたいと思っても、宿泊費は高いし駐車場代もかさむ。23区内ともなればなおさらだ。そんなときの選択肢としておもしろいのが、東京23区内にある都立の公営施設「城南島海浜公園キャンプ場」だ。
城南島海浜公園はドッグランや釣り、海遊びなどが楽しめる公園で、その敷地内にキャンプ場が設けられている。海を一望できるだけでなく、対岸に見える羽田空港を離着陸する飛行機を眺めながら過ごせるロケーションは魅力だ。
また、羽田空港や都心部へのアクセスがよく、オートサイトのため1サイト1泊駐車場代込みで4,000円から利用可能。東京観光やイベント遠征、航空機利用の前泊・後泊先としても利用できる。
本記事では、都内在住の筆者が実際に城南島海浜公園キャンプ場内のオートサイトに宿泊したレビューを紹介する。「ちょっとそこまで」と気軽にキャンプ気分を味わいたい人、「東京で安く泊まりたい」「車で東京観光を楽しみたい」という人も、ぜひ参考にしてほしい。
なお、2026年7月現在、東京23区内でオートキャンプが可能なキャンプ場は城南島海浜公園キャンプ場のみだが、2027年3月には東京都江東区にある若洲公園キャンプ場がリニューアルし、新たにオートサイトを備える予定だ。東京23区内でも、オートキャンプを楽しめる環境は少しずつ広がりつつある。
■都心から約30分! 車でも公共交通機関でもアクセス抜群のキャンプ場
城南島海浜公園キャンプ場は東京都大田区の湾岸エリアに位置しており、首都高速湾岸線・大井南ICからも近いので、車でアクセスしやすい立地にある。東京駅周辺から車で向かった場合でも、およそ30分ほどで到着可能だ。
周辺は工業地帯のため道幅が広く、都心部の繁華街と比べて渋滞に巻き込まれにくい。
羽田空港からも車で20分ほどの距離にあり、航空機利用の前泊、後泊先としても利用しやすいのもうれしいポイントだ。また、JR大森駅からは少なくとも1時間に1~2便ほどの路線バスが運行しており、公共交通機関のみでのアクセスも可能だ。
■なっぷ対応で予約が便利に! 東京旅行の宿の選択肢にも
城南島海浜公園キャンプ場は予約が取れないことで有名なほど大人気のキャンプ場で、もともとは公式サイトからのみ予約を受け付けていたが、2026年4月からキャンプ場予約サイト「なっぷ」に対応した。
これにより、他のキャンプ場や宿泊施設と比較しながら空き情報を確認できるようになり、城南島海浜公園キャンプ場の予約の導線は格段によくなったといえる。
キャンパーはもちろん、「東京で安く泊まりたい」「車を駐めたまま宿泊したい」と考える旅行者にとっても、検索や予約がしやすくなった点は大きなメリットだ。
なお、2026年4月よりもともと売店として使われていた建屋が売店兼チェックイン受付となったため、以前に利用したことがある人は注意したい。
■1泊4,000円で車ごと泊まれる! 実際の利用料金と設備をチェック
実際の利用料金だが、車両の乗り入れが可能なオートサイトの基本利用料は1サイト8名まで1泊4,000円で利用できる。仮に8名で利用すれば、1人あたり500円の計算だ。都内のホテル価格が高騰する夏休みシーズンを考えると、駐車スペース付きでこの価格は非常に魅力的といえるだろう。日帰り利用は2,000円で21時まで滞在でき、宿泊者はプラス2,000円で翌日の21時まで滞在時間を延長できるのも嬉しい。
広さは10m×10mほどで、駐車エリアも含めタープとテントを張るには十分なスペースとなっている。利用するサイトの場所を指定することはできないが、オーシャンビューであったり木陰があったり、秘密基地感のあるサイトであったりとその時々で異なる表情のキャンプを楽しめる。
キャンプ場中央に位置する屋根付きの炊事場は使用できないが、その横には洗い場が2か所設置されている。テーブルも大きく広々としており、使い勝手がよい。
トイレは入口近くに大きなものが1つある。温水洗浄便座などはないものの洋式で、清掃されており数も十分にあった。夜間も照明が点灯しており、夜のトイレ利用も問題ない。
公園内にはいたるところに自動販売機がある。近隣にスーパーはなく、一番近いコンビニは1.3km先のため、自動販売機で気軽にアイスやジュースが購入できるのもありがたい。なお、売店は10~16時までの営業だ。
なお、城南島海浜公園キャンプ場には、今回紹介している車両乗り入れ可能なオートサイトのほか、フリーサイト(第一キャンプ場)や日帰り専用の第二キャンプ場も用意されている。
フリーサイトは1人1泊600円で利用でき、かまどやテーブルベンチ、台車などを利用できる。利用者は駐車場料金が最大500円になるサービスも受けられるため、車で来場することも可能だ。